馴養(じゅんよう)
馴養(じゅんよう)とは、阻害物質に強い耐性を持つ活性汚泥を育てるための工程のことである。主に下水処理、工場排水処理の過程で必要な工程である。
馴養は、活性汚泥に少しずつ阻害物質(酸やアルカリなど)を加え続けることで行う。加える阻害物質の濃度を次第に上げることにより、阻害物質に対して耐性を持つバクテリアなどの微生物が育つ。
汚水の組成に合った馴養を行うことで、多少の阻害物質が混ざった汚水に対しても正しく活性汚泥法が作用するようになる。
ただ、活性汚泥法を確実に作用させるためには馴養だけでなく、活性汚泥法の前段階である程度の阻害物質を物理的に除去するなどの前処理も必要である。