普及が進むゼロエネルギー住宅 ~2020年にはゼロエネルギー住宅が当たり前の世の中に~ | 建設・設備求人データベース

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普及が進むゼロエネルギー住宅 ~2020年にはゼロエネルギー住宅が当たり前の世の中に~

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2015年11月12日

日常生活において無駄なエネルギーをできるだけ使わずに節約することが世界的な傾向になっています。

ゼロエネ住宅とは

ゼロエネとは文字通りエネルギーがゼロのことです。
そして、ゼロエネ住宅とは、電気やガスを使って消費するエネルギーから、太陽光発電で生み出したエネルギーを差し引くと、年間のエネルギー消費量が実質ゼロになる住宅です(図表-1)。

図表-1_ゼロエネ住宅       出典:国土交通省「住宅・建築物の省エネルギー施策について


建物自体と設備の省エネ性能を向上させるとともに、再生可能エネルギーを活用することで、年間での一次エネルギー消費量をゼロにします。
環境負荷を減らすことができるだけでなく、家計の節約にもつながります。
ゼロエネ住宅は断熱性能が高いため、建物内の温度差が小さく結露も起きにくいなど、健康にもよい効果があります。

ゼロエネ住宅実現の考え方

ゼロエネ住宅を実現するためにまず必要となるのが、住宅そのものの省エネ化です。
断熱材の性能を高め、窓にエコガラス(Low-Eガラス)や断熱サッシを用います。
こうすることで、住宅の断熱性能が高まり、少ないエネルギーで建物全体を快適な温度に保つことができます。

また、建物内の通風に配慮したり、軒の出を大きくして夏の日射しを遮ることも省エネ技術のひとつです。

次に必要となるのが電気をつくるための設備です。
一般的な太陽光発電システムの他に、風力発電や地熱発電なども実用化が進んでいます。

都市ガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気とお湯をつくるエネファームなども有効な設備です(図表-2)。

図表-2_ゼロエネ住宅のイメージ         出典:国土交通省「住宅・建築物の省エネルギー施策について

ゼロエネ住宅に欠かせないHEMS

ゼロエネ住宅では、発電した電気を貯めておく蓄電池システムや住宅全体や機器ごとのエネルギー使用量を計測して表示するHEMS(ヘムス)が必要です。

HEMSとは、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの略で、電気機器をネットワーク上で管理して、リアルタイムで利用状況を把握し、コントロールするエネルギー管理システムのことです。
家庭で使用する電気を創り、蓄え、賢く使う状況を把握することで、エネルギーの無駄を省きます。

住宅メーカーの取り組み

昨年度のゼロエネ住宅の販売戸数は、大手住宅メーカー10社の合計で1万~2万戸程度ですが、各社が販売を増やす方針を打ち出しています。
ミサワホームは2017年度に販売する全戸をゼロエネ住宅とし、パナホームも18年度にゼロエネ住宅を85%にする計画です。
積水ハウスは、16年度に受注棟数の70%をゼロエネ住宅にし、積水化学工業も20年度に過半にする計画です。

太陽電池を載せたゼロエネ住宅20万戸で原発1基分の発電能力に相当するといわれています。

ゼロエネ住宅の補助金制度

政府は、2020年までにゼロエネ住宅を標準的な住宅にする目標を掲げています。
この目標実現のために、経済産業省の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」や国土交通省の「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」など、普及促進のための助成が行われています。
自宅の電気は自分でまかなうことが当たり前の時代がすぐそこまできているのです。

【用語解説】

■一次エネルギー
化石燃料や核燃料、太陽熱、太陽光、水力、地熱、風力など、自然界に存在するままのエネルギー源のことです。
これに対してガスや電気など、一次エネルギーを利用しやすい形にしたものを二次エネルギーと呼びます。

■Low-Eガラス
Low-Eとは、Low Emissivity(低放射)の略で、複層ガラスの内側に特殊な金属膜を設けたものをいいます。
金属膜が放射による熱の伝達を抑えるため、従来の複層ガラスに比べ断熱性能が高いのが特徴です。

 

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