リニア中央新幹線が人の行動を大きく変える? ~リニア中央新幹線への期待~ | 建設・設備求人データベース

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リニア中央新幹線が人の行動を大きく変える? ~リニア中央新幹線への期待~

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2015年11月26日

平成26年10月にリニア中央新幹線の工事実施計画が認可され、同年12月に品川-名古屋間が着工しました。

リニア中央新幹線とは

リニア中央新幹線は、東京から甲府市附近、南アルプス中南部、名古屋市附近、奈良市附近を経由して大阪までの約438kmを結ぶ新たな新幹線です(図表-1)。

図表-1 リニア中央新幹線のルート
開通すると、品川-名古屋間40分、品川-大阪間67分と、現在の新幹線の約半分の時間で移動することができるようになります。

東海道新幹線は開業後50年が経過しています。
リニア中央新幹線は、移動時間の短縮効果だけでなく、東海道新幹線の経年劣化や東海地震などの大規模災害に対する備えとしての役割も期待されています。

今世紀最大の民間プロジェクト

昨年着工した品川-名古屋間の工事は、建設費5.5兆円という今世紀最大級の民間プロジェクトです。
完成予定は12年後の2027年で、大阪までの延伸は2045年の予定です。
大阪までの工事費は合計で9.3兆円と試算されています。

品川-名古屋間の全長約286kmのうち約86%の246kmがトンネルです。
最長の南アルプストンネルは全長約25kmでトンネルの最大土被り(トンネル掘削面上部から地上までの高さ)は1,000m以上にもなります。
地下水も多いことから、過去に類を見ない難工事になると予想されています。

リニア中央新幹線の性能と輸送力

リニア中央新幹線は、航空機並みのスピードと新幹線の大量輸送能力を併せ持っています。
我が国独自の技術である超電導リニアによって、猛スピードで「超低空飛行」するのが特徴です。
そのため、大地震が発生しても路面との接触事故が起こりにくいといわれています。

現在、日本の三大都市圏である東京―名古屋―大阪を結ぶ東海道新幹線の1日あたりの利用者は約42万人で、年間で約1億5,500万人となっています。
航空機や自動車などの他の交通機関と比較して、圧倒的に多くが利用していることが分かります。
リニア新幹線も1編成で航空機送能力を大幅に超える1,000人の輸送能力を持っています。

着工までの歩み

リニア中央新幹線の研究は、実は50年前の昭和37年に始まりました。
新幹線の開業当時から研究が始められていたのです。

開発の大きな課題は多くありましたが、その中の一つが空気抵抗でした。
スピードが上がれば上がるほど、車両空気抵抗が増します。
どのような形状が適切か、スーパーコンピューターでのシミュレーションなどを繰り返し、先頭部分が15mもの長さになるL0系の車両が完成しました。
平成27年に試験走行で最高速度603km/hを達成しています。開業時の最高速度は505km/hの予定です。

人々の行動を大きく変える可能性

50年前に東海道新幹線ができて、東京―大阪間の移動時間は半分になり、人々の行動は大きく変わりました。

リニア中央新幹線で大阪まで約1時間で結ばれると、東京・名古屋・大阪が一体化した超大都市となる可能性があります。
その時に人々の行動はどう変わるでしょうか。

地域内への出張や旅行の感覚が、現在と大きく変わることは間違いありません。

【用語解説】

■超電導
物質の温度を一定温度以下としたとき、電気抵抗がゼロになる現象を超電導といいます。
超電導状態となったコイルは、一度電流を流すと電気抵抗がないため電流はコイルの中を半永久的に流れ続け、強力な磁界を発生します。
リニア中央新幹線は、この超電導磁石の磁気によって、地上のコイルから浮上して走行します。

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