女性の活躍が期待される建設業界 | 建設・設備求人データベース

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女性の活躍が期待される建設業界

2015年04月24日

建設業界は、女性が活躍できる業界を目指して官民一体となった取り組みを始めています。

 

生産年齢人口の減少

平成26年10月1日現在、日本の総人口は、1億2709万人で前年同月に比べて21万人減少しています。
また、生産年齢人口(15~64歳)は7901万人で前年に比べて116万5千人の減少となり、32年ぶりに8000万人を下回りました。
本格的に人口減少が始まり、高齢化社会が到来しています。

 

建設業界でも、労働力不足が大きな問題になっています。
東京オリンピックに伴う建設需要の拡大へ対応する必要もあり、外国人技能実習生の在留期間延長や帰国後の再入国を2020年度までの時限措置として認める緊急措置を決定しました。

 

しかし、本来は日本国内の人材を活用して、対応することが大切です。
そこで、女性の活躍に期待が寄せられているのです。

 

建設業界における女性の活躍

平成9年には、建設業における女性技能者は26万人と、女性が全体の6%を占めていました。
しかし、現在は、女性の技術者1万人、技能者9万人で約10万人(3%)の水準となっています(図表-1)。

 

図表1女性技術者・技能者を5年で倍増       出典:国土交通省「女性技術者・技能者を5年で倍増

 

以前は、現在よりも多くの女性技能者が活躍していましたが、建設投資が減少するなかで、多くの人材が退職していったのです。

 

女性も活躍できる建設業界

実は、建設業界は男女問わず活躍できる業界です。
例えば造園やリフォームなどでは、女性の感性や洗練されたデザインセンスを求められる現場が多くあります。
また、生活者目線や会話力などのコミュニケーション能力が求められる職種など、女性がより力を発揮できる場面が多くあります。

 

女性が活躍できる建設業になれば、男女問わず誰もが働きやすい業界になり、業界に新たな活力や刺激をもたらすことになります。
現場に明るさや潤いも生まれ、業界全体の活性化につながることも期待されています。

 

建設業における女性活躍のハードル

最近では、女性技術者も増加しており、大手建設会社では、新卒技術者の約1割が女性となっています。

 

しかし、長く「男の職場」であった建設業では、現実には、女性が働く上での多くのハードルがあります。
トイレや更衣室、休憩所、洗面所やシャワー等の改善、そして、子育てに配慮した勤務体系などの問題です。
また、管理職や現場従事者の女性との適切な接し方、キャリアパスが見えにくいことなども入職への不安となります。

 

このような問題を解決するために、平成26年8月に国土交通省と建設業5団体は、「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を策定しました(図表-2)。

 

高校や大学で建築や土木を学んだ女性が安心して入職でき、定着し、そして活躍できる業界づくりを目指しています。
図表2もっと女性が活躍できる建設業行動       出典:国土交通省「もっと女性が活躍できる建設業行動(10のポイント)

 

 

業界を挙げた取り組み

具体的には、以下のような取り組みによって、5年以内に女性技術者・技能者を倍増させることを目標としています。

 

(1)建設業の門戸をたたき、入ってもらうための「入職促進」
(2)入職した人が継続して働き続ける「就労継続」
(3)やりがいをもって、いきいきと働くための「更なる活躍とスキルアップ」
(4)建設業における女性の活躍の姿を広く発信する「情報発信」

 

「女性がもっと活躍できる建設業を目指すことは、男女問わず働きやすい産業になる」という意識での環境改善が始まっています。

 

用語解説「建設業5団体」

(一社)日本建設業連合会、(一社)全国建設業協会、(一社)全国中小建設業協会、(一社)建設産業専門団体連合会、(一社)全国建設産業団体連合会

 

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