2017年6月30日完工予定
三井造船は3日、低濃度PCB無害化処理施設建設工事を東京鐵鋼より受注したと発表した。東京鐵鋼八戸工場内において、低濃度PCB廃棄物処理専用の固定床炉と小型焼却炉、廃油タンクの設計から調達、施工までを一括して担当するもので、工期は2017年6月30日までを予定している。
廃棄物処理に定評のある三井造船
三井造船ではこれまで、JESCO大阪事業所へのPCB廃棄物処理施設納入とその定期点検・改修工事を手掛けているほか、PCB汚染物等処理技術における溶融還元熱分解法について、PCB等処理技術調査検討委員会からの技術審査評価と認定処理技術としての承認認定を受けるなど、PCBをはじめ処理困難な廃棄物の処理に関する複数の実績を有している。
また同社では2005年、東京鐵鋼へ炭化施設を納入。今回、排気ガス関係の処理はこの施設を一部利用する形で行われる。
安全な低濃度PCB廃油・汚染物処理を実現
今回建設予定の低濃度PCB廃棄物処理施設は低濃度PCB廃油を6.7kL/日ペースで、低濃度PCB汚染物を固定床炉では7.2t/日、小型焼却炉では225kg/日のペースで処理することが可能。
完成後は、一年あたり約1,680kLの低濃度PCB廃油、ならびに約1,100tの低濃度PCB汚染物処理に貢献する見通しとなっている。
▼外部リンク
三井造船 プレスリリース
http://www.mes.co.jp/press/2016/20160803.html