大成建設は、7月28日、大成札幌ビルのZEB化に向けたリニューアルが終了し、「ZEB Ready」省エネビルを実現したことを発表した。
「ZEB Ready」とは、2015年12月に経済産業省より公表されたZEBの新定義で、一次エネルギー消費量を50%以上削減した先進的な建築物をいう。大成札幌ビルは、同社の目標である「市場性のあるZEBの普及」を具現化した、リニューアル建築物件第1号となった。
今回のリニューアルでは、「ZEB化のための照明技術」などを導入することで、「ZEB Ready」を実現。
具体的には、同社オリジナルの高効率なLED照明と、照明器具下部面に光を拡散する、プリントルーバーを採用したほか、個人スペースと共有スペースの照明を分けたタスク&アンビエント照明方式を採用した。
また、人検知センサ「T-Zone Saver」を配置。センサによる情報に基づき、照明器具を1灯単位できめ細かく制御するだけでなく、在席による適正な明るさの状況や、人の在・不在情報を色分けして、リアルタイムに表示するうえ、T-Zone Saverによる省エネ状況や効果を、モニターで「見える化」したという。
同社は、これまでもZEBの普及に努め、技術センターZEB実証棟において「国内初の都市型ZEB(R)」を実現するとともに、その実績データやノウハウの活用により、ZEB化のための計画・評価ツール「T-ZEBシミュレーター」を開発してきた。
今後、これらの技術を積極的に採用し、全国で計画中のZEB化を目指した建物の、新築・改修を積極的に推進していくことで、目標である2018年の「市場性のあるZEBの普及」を目指す方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2016/