実証をスタート
西松建設は、7月21日、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・農学研究院と共同で、都市ごみからエネルギーを回収するシステムとして、安定的なメタン発酵を維持するためのシステムを確立したことを発表した。
現在、同センター内に、小型のバイオエネルギープラットフォームを整備。発酵原料に、大学食堂から発生する「生ごみ」と、学内で廃棄される「紙ごみ」を用いたフィールドテストを行っているところだ。
システム活用のメリット
都市ごみからエネルギーを回収するシステムの開発にあたっては、乾式メタン発酵技術に着目。
乾式メタン高温発酵を採用することで、紙ごみ以外の都市ごみとして、刈草や剪定枝なども利用可能だ。
また、生ごみと紙ごみの混合発酵は、各々の単独発酵に比べ、非常に多くのバイオガスを回収できるうえ、様々な発酵阻害を適切に抑制できることが判明した。
さらに、乾式とすることで、消化液の排水処理のための付帯設備が不要になることから、排水不可能な立地条件でも設置をすることができるという。
環境にやさしい社会を実現
西松建設は、今回確立したシステムの早期実用化に向け、積極的に取り組みたい考えだ。
また、環境経営先進企業を目指しており、今後も、低炭素社会ならびに循環型社会に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
西松建設 プレスリリース
http://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=MTk5
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター ホームページ
https://www.fsc.hokudai.ac.jp/