7月1日、日立造船の100パーセント子会社でごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を展開しているHZI(Hitachi Zosen Inova AG) が、英国の大手エネルギー会社SSE plcが出資するFM2(Ferrybridge MFE 2 Ltd.)から、ごみ焼却発電プラント建設工事を受注したと発表。なお、1炉当たりの処理量は同社グループ最大となる。
このプラントの建設地は、ウェストヨークシャー州ノッティングリーにあるSSE plc所有のフェリーブリッジ発電所敷地内である。同発電所敷地内において、FM2がごみ焼却発電事業を行うもので、土建工事を含むごみ焼却発電プラントの建設工事をフルターンキー契約で受注。納期は2019年7月完成予定である。
欧州では都市ごみを埋立て処理している国が多く、英国も例外ではない。とくに埋立て処理比率の高い国では、ごみ焼却発電プラントの需要が年々高まっている。同社はそういった中で、昨年このプラントの敷地内にごみ焼却発電プラントをすでに建設しており、順調に稼動していることが評価された。
昨年、建設されたプラントが発電出力67,800キロワットに対し、今回の施設規模は、発電出力68,800キロワットとなる。ストーカ式焼却炉で1日延2,030トン(1,015トンx2炉)となっている。
同社のごみ焼却炉の歴史は古く、1965年に第一号施設を納入して以降、改良を重ね累積発電能力において、国内トップクラスの実績を誇るまでになった。
さらに、グループ内のHZIと共に、全世界にごみ焼却、発電施設を納入している。同社は、今後ごみ焼却発電事業における世界一を目指し、HZIを含むグループ全体でシナジーを強化していく構えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/