超低収縮・低環境負荷型・設計基準強度200N/mm2コンクリートを実用化
三井住友建設株式会社は、超低収縮・低環境負荷型・設計基準強度(以下、Fc)200N/mm2の超高強度コンクリートによるプレキャストコンクリート(以下、PCa)柱を、同社独自技術のプレキャスト工法と組み合わせ、超高層タワーマンション2棟それぞれの地下階柱に適用した。
新超高強度コンクリート
同製品は、東京大学大学院工学系研究科の野口貴文教授と共同で開発したもので、産業副産物を使用することでCO2排出量を削減。高強度で流動性が高く、さらに自己収縮を大幅に低減したFc220N/mm2までの超高強度コンクリート。
SMCプレコン株式会社と共同で一般財団法人日本建築総合試験所より生産技術証明も取得している。また、今回適用したPCa柱は、SMCプレコン株式会社関東工場において製造。
同社はこれからも、製造性や経済性を追求し、より高品質で高耐久かつ低環境負荷な構造物を、超高層住宅から橋梁をはじめとした土木工事に、積極的に提案する計画だ。
超低収縮・低環境負荷型コンクリート及びPCa柱の特徴
従来、Fc200N/mm2を満足するためには部材を加熱養生することが必須だった。しかし、柱部材を断熱材で被覆して養生することで十分な強度が得られ、養生時におけるCO2排出量も低減可能。
従来の超高強度コンクリートよりも、練混ぜが容易で、流動性と強度が高く、さらに自己収縮は大幅に低減できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社 プレスリリース
http://www.smcon.co.jp