パスコと西尾レントオールは、5月30日、ドローンによる3次元計測技術を活用した土木工事現場の生産性向上を支援するサービス(以下、i-Con測量サービス)を、6月から開始することを発表した。
国土交通省では、建設分野における労働人口の減少や高齢化などを背景に、3次元データを工事の全工程で活用する「i-Construction」の取り組みを推進中。なかでも、ドローンの活用は、3次元データを効率良く高精度に構築できる技術として、大きな期待が寄せられているという。
i-Con測量サービスは、土木工事における調査や計画段階から、管理、検査に至る全ての工程において、ドローンによる3次元データの収集、データ加工・処理、活用を支援するもの。
具体的には、事前に、ドローンの飛行高度やコースを詳しく設定。現地では、標定点、検証点の設置と観測および安全面を考慮したドローンによる空中撮影を行い、撮影写真と対空標識の測量成果から、高精度な3次元データの生成を行う。
更に、その3次元データを活用し、準備工における起工測量の実施をはじめ、施工管理における工事進捗管理、完成検査における出来形計測の実施および出来形帳票、電子成果品等の作成をサポートする。
今回のサービスについて、パスコは、各種測量機材の活用ノウハウを生かし、ドローンによる撮影計画の策定とデータ加工・処理技術を提供。一方、西尾レントオールは、豊富な建設・工事会社との営業ネットワークを生かし、ドローンレンタルと運航技術者派遣を担当する。
今後両社は、「i-Construction」の実現に向けたトータルサービスの提供をはじめ、メンテナンス分野もサポートできるサービスへの拡大を目指す方針だ。
▼外部リンク
パスコ プレスリリース
http://www.pasco.co.jp/press/2016/
西尾レントオール プレスリリース
http://www.nishio-rent.co.jp/2016/05/30/