東急不動産と鹿島は5月26日、共同開発となる「(仮称)竹芝地区開発計画」の中核をなすA街区(業務棟)について、同月16日に着工したことを発表した。
今回着工したA街区(業務棟)は敷地面積約12,200平方メートル、延床面積約180,000m平方メートルで、地上39階、地下2階立て。2020年5月に竣工を予定しており、事務所や展示場、さらには集会場や飲食店、物販店舗、駐車場、そして自転車駐車場などでの利用が想定されている。
このA街区の開発を軸とした「(仮称)竹芝地区開発計画」は、東京都が実施する「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の1つをなすプロジェクト。東京都港区海岸1丁目の都有地を約70年間借り受け、全体延床面積約20万平方メートルの敷地に業務棟と住宅棟を建設、防災対応力を備えた先端的・魅力的なビジネス拠点の創出を目指す方針だ。
具体的には都有施設の東京都立産業貿易センターについて整備と機能強化を行い、中小企業や次世代産業のビジネスチャンス創出に貢献。また慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)と国内外のトップ大学による共同研究機関を新たに設け、デジタルとコンテンツのかけあわせによる国際的なビジネス拠点を作り出す。
これと並行して、最先端のBCP(事業継続計画)のもと、高性能オイルダンパーの導入や受変電設備の地上階への設置、非常用発電機やガスコジェネレーションといったエネルギープラントを取り入れ、防災対応力とエネルギーマネジメントに配慮した設計とする。
加えて、周辺地域の水と緑を感じられるワークスタイルを目指し、高機能なオフィススペックと働きやすさを両立。さらに浜松町駅方面から竹芝駅、竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキを設けることで、周辺地域一帯での総合的な開発に努める構えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急不動産 プレスリリース
http://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/news/pdf/944.pdf
鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201605/26a1-j.htm