2つの工法を物件に適用
西松建設は4月25日、場所打ちコンクリート杭工法「Me-A(Multi Enlarged-nodes Ace Pile)工法」と、「キャプテンパイル(CTP)工法」を共同住宅に適用したということを発表した。
これまでは超高層鉄筋コンクリート造共同住宅において、太径の杭や支持層中に長杭を使用し、それによって地震時に生じる水平力や引抜き力に抵抗させるということが一般的であった。
同じ程度の引抜き抵抗を確保可能
Me-A工法は杭軸部の中間と先端に節状の拡径部を設けて、杭の押込み方向と引抜き方向の支持力性能を向上させる工法だ。杭の引抜き抵抗力を確保することができるため、従来の方法よりも高い効果を実現することが可能だ。
今回の物件ではMe-A工法を採用した杭を使うことによって、先端部の節に引抜き抵抗を効率的に負担させ、支持層中の杭長を短くした場合でも在来工法と同じ程度の引抜き抵抗を確保することができる。
またCTP工法を採用したことによって場所打ちコンクリート杭から、通常の場所打ちコンクリート杭へ変更することも可能。これらによって掘削土量や鋼材・コンクリートを減量化することができ、耐震性能を確保しながらも工期の短縮や環境負荷を低減することができるようになった。
▼外部リンク
西松建設株式会社 プレスリリース
http://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=MTc4