天然ガスを有効利用
関西電力は、5月2日、相生発電所1号機(定格出力37万5,000kW)における天然ガスの利用に向けた改造工事が完了し、通常運転を開始したことを発表した。
これまで、1号機には燃料として重油、原油を使用してきた。しかし、天然ガスが安価で環境性に優れるというメリットがあることから、大阪ガスより供給を受けることを決め、昨年10月1日より設備の改造工事を実施していた。
工事の概要
今回の改造工事については、天然ガス利用開始以降も、重油、原油を利用できる仕様とし、供給安定性をより高める措置を講じた。
具体的には、大阪ガスより供給を受けるため、天然ガスの受け入れ設備と減圧設備を新設。また、ボイラは、バーナを入れ替えるなどにより改造したという。
なお、関西電力は、相生発電所3号機についても、8月から天然ガスを利用できるよう、現在、改造工事を進めているところだ。
関西地域の暮らしに貢献
両社はこれまでも天然ガスの利用や地域開発の分野において協調し、関西地域にて人々の暮らしやビジネスに貢献してきた。
今回のプロジェクトもこの取り組みの一環。今後も火力発電所の高効率化を目指すとともに、安定的かつ環境性や経済性に優れたエネルギー供給を推進していく方針である。
▼外部リンク
関西電力 プレスリリース
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/
大阪ガス プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/company/press/