三菱重工業、日本液炭より「CO2回収装置」を受注

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三菱重工業、日本液炭より「CO2回収装置」を受注

2016年04月20日 16:15

CO2回収技術を駆使

三菱重工業は、4月18日、日本液炭より、水島工場に新設する液化炭酸ガス製造設備(以下、液炭設備)向け「CO2回収装置」を受注したことを発表した。

日本液炭は、大陽日酸のグループ企業で、日本国内の炭酸ガス関連事業を行っている。今回新設する液炭設備は、低濃度の炭酸ガスから吸収液を用いてCO2を分離・回収し、高品質な液化炭酸ガスを製造するものである。

受注概要

三菱重工業は、CO2回収技術において、高性能な吸収液を用いた「KM CDR Process(R)」と呼ばれる化学吸収法を確立。エネルギー消費量が従来法に比べ大幅に少ないだけでなく、液化炭酸ガスの製造用、化学用途、さらには、原油増進回収などでの幅広い利用が可能なのが特長だ。

今回の受注では、液炭設備全体のEPC(設計・調達・建設)を請け負う三菱化学エンジニアリングに、CO2回収技術のライセンスを供与するとともに、CO2回収装置の基本設計を担当し、主要機器を供給。

CO2回収能力は、日量283トン。完成時期は2017年10月を目指す。

CO2回収装置の世界トップシェア

三菱重工業は、CO2回収装置の商用実績では圧倒的な世界トップシェアを誇り、現在も世界各地で11基が稼働中である。

今後も、高効率なCO2回収技術を通して、各国の経済発展ならびに環境負荷低減社会に貢献していく方針だ。

▼外部リンク

 

三菱重工業 プレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/

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