バングラデシュ初の本格的な都市高速鉄道
東急建設株式会社は、バングラデシュ人民共和国において、日本政府の円借款による「ダッカ都市交通整備事業(MRT)6号線1工区ウッタラ車両基地造成工事」を受注した。同社のアジア圏における都市鉄道工事受注は、タイ、インドネシアに続き3か国目となる。
同工事は、バングラデシュ初の本格的な都市高速鉄道の整備事業で、同国政府の最優先事業にも位置付けられ、引き続き鉄道建設工区の入札が予定されている。
ダッカ都市交通整備事業(MRT6号線)
バングラデシュのダッカは、世界でも有数の巨大都市。近代化に伴う人口増加や、自動車の増加に、交通インフラの整備が追いつかず、慢性的な交通渋滞と、自動車の排気ガスなどによる公害が深刻な状況だ。
これらの課題に対応するため、日本政府の支援により都市高速鉄道路線を建設する。路線の総延長は、高架20キロメートル、16駅を計画。公共交通機関への転換による交通混雑の緩和と、都市部の大気汚染の抑制が期待されている。
工事は、ダッカ都市交通会社が発注し、請負金は予備費を含み約80億円。設計は、日本工営株式会社をはじめとする4社の共同企業体が行う。
最初の工区となる同工事は、ダッカ市ウッタラ地区の車両基地の地盤改良、土地整備で、造成面積は22ヘクタール。用地提供から支障物の撤去後の今年6月に着工し、工期は25か月で2018年の完成を予定する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急建設株式会社 プレスリリース
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