新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と清水建設、Shimizu North America LLCは3月22日、米国ニューヨーク州で省エネルギービルの実証試験を開始した。
ニューヨーク州立工科大学と共同で行うもので、2015年に完成したニューヨーク州立工科大学内のZEN(Zero Energy Nanotechnology)ビルに、省エネルギー技術を導入する。
NEDOは2013年9月にニューヨーク州立工科大学と、省エネルギービルの実証事業を共同で実施する基本協定書を締結。ZENビルに対して、ZEB実現に向けた技術や機器、システム構築の検討を進めてきた。
今回の実証事業では、NEDOの委託先である清水建設とShimizu North America LLCが、ZENビルに環境管理システム、照明の点滅制御システム、自然光を照明に取り入れるグラデーションブラインド、燃料電池システム、太陽光発電システムなどを組み込む。
これら日本の技術によって、標準的なビルの消費電力に対し、約54%の省エネ・創エネ効果を目指す。
米国政府は、業務ビルのZEB化に取り組んでおり、今後大きな省エネルギー市場が確立するとみられる。日米間においても2009年に日米クリーンエネルギー行動計画で合意した。
このような背景のもと、日本のきめ細かな省エネ技術を実証し、世界的な省エネ市場で日本の優位性をアピールしたい考えだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、清水建設株式会社、Shimizu North America LLCのニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release.html