新日鐵住金株式会社は3月18日、鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手にて、2月に一般財団法人土木研究センターの建設技術審査証明を取得し販売を開始すると発表した。
その一方では構造物へ要求する性能が高度化もしくは多様化しており、鋼管杭においては大径化、厚肉化、高強度化が進んでいる。
また溶接時間が増加傾向となっていることから、現場溶接が不要であり短時間接合ができる機械式継手へのニーズが高くなっている。
そのため新日鉄住金は継手構造のコンパクト化や軽量化を図りつつ、現場での接合と管理が容易に行うことができ、大径、厚肉、高強度鋼管への対応範囲を拡大した機械式継手ガチカムジョイント(TM)を開発した。
開発したガチカムジョイント(TM)は、鋼管径400から1600mmでSKK400、SKK490など鋼管への対応も可能だ。
継手については円周方向に均等に分割されたギア同士が噛み合う構造となっており、鋼管本体と同じ程度以上の強度を有し、大径で板厚の厚い鋼管杭でも短時間で確実に接合ができるようになる。
特殊な技術や工具が不要であるため、回転抑止部材の取り付けと同時に嵌合確認もできる接合作業が容易な継手だ。
鋼管杭・鋼管矢板は、溶接接合しながら施工することが一般的となっている。しかし最近ではインフラの補強や更新工事、再開発工事の増加などに伴って、狭隘地や空頭制限下での短尺鋼管杭の継ぎ施工、溶接作業や検査にかかる時間の短縮などの急速施工が求められている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20160318_100.html