輻射空調システムを開発
清水建設株式会社は2月24日、中小規模オフィス向けの天井輻射空調システム「S-ラジシステム・ライト」を開発し、四国支店新社屋に初めて適用すると発表した。
現在は建築物の省エネ・ZEB化政策が加速している中、エネルギー効率の高い空調技術として期待することができるのが輻射空調システムだ。
このシステムは、天井の内部に設置した冷却装置で生成した冷気の自然対流を利用し、天井面からの輻射効果と有孔天井パネルから染み出してくる冷気で室内空調を行うことが可能だ。
中小規模のオフィスにも対応
チルドビームは空気冷却コイルの一種であり、16度程度の冷水を通水することによって空気を冷却し、20度程度の冷気を生成することができる。
チルドビームを天井面積30から50平方メートルに1台の割合で配置することによって、中小規模のオフィスにも対応する。
通常の空調システムではなくこのシステムを使うことによって、ビル全体で消費エネルギー削減効果が生まれ、温度ムラの少ない室内環境を創ることができる。
「S-ラジシステム・ライト」はZEB化ニーズの増大を見据えて、中小規模オフィスにも導入しやすいローコストシステムとして開発した。
コストに関しては天井輻射パネル方式と比較すると、ローコスト化を実現できる。追加コストとしては、建設費全体の2%程度となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2016/2015057.html