灰処理設備を受注
川崎重工は2月18日、東北電力株式会社より能代火力発電所3号機向けの灰処理設備を受注したと発表した。2020年6月の完工を予定している。
従来の湿式処理方式を含めると川崎重工は、能代火力発電所の既設1号機、2号機向けをはじめ、国内の事業用石炭火力発電所において60基の納入実績がある。
日本国内では火力発電所の新設・増設が多数計画されており、今回受注した灰処理設備をはじめとする発電設備用機器の供給を通じて今後も展開していく。
乾式処理方式を採用
灰処理設備は石炭の燃焼灰をハンドリングするシステムで、能代火力発電所に増設される3号機に設置する。この設備は電気集塵器で捕集されたフライアッシュを処理する系統と、ボイラの底から排出されるクリンカアッシュを処理する系統で構成。
クリンカアッシュを処理するために、イタリアのMagaldi社から技術導入した乾式クリンカコンベヤを用いた乾式処理方式を採用している。
水でクリンカアッシュを冷却・輸送し、脱水を行った後にトラック等で灰捨場に運搬する湿式処理方式とは違い、クリンカアッシュを空気で冷却しながら輸送することができるようになるため、給水や排水処理、脱水、貯水などに必要な設備が不要になる。そのため低環境負荷や低コスト、省スペースを実現することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
川崎重工 ニュースリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/20160218_1.html