今月17日、野村不動産と戸田建設は愛知県小牧市に、中部圏で初となる大規模高機能物流施設の建設に共同で着手する。本件は、戸田建設が所有する「旧小牧工作所」用地の有効活用として、物流施設「Landport(ランドポート)」シリーズを展開する野村不動産とタッグを組んで、開発・運用を共同で行う方針。
建物は、ワンフロア約2,500坪を確保した4階建で、1階及びスロープにより3階にトラックが接車可能となっており、配送機能の拡充を図っている。また最大4分割に区切り、約2,200坪から10,000坪までフレキシブルな賃貸区画が可能。
所在地は、愛知県小牧市本庄178-1。名古屋市内中心部(名古屋駅)から約15キロメートル圏に位置し、最寄ICは東名高速道路や名神高速道路・名古屋高速小牧線の結節点小牧IC(約4.6キロメートル)となっている。そのため、周辺地域中部圏から北陸圏まで広いエリアをカバー、多くの物流センターが所在する物流適地である。
中部圏では、過去数年における大規模高機能型物流施設の新規供給は限定的であった。その一方、好調な製造業に関連する荷物の新規保管場所の確保。
さらに、築年数の経過した施設からの移転や点在する複数拠点の集約、厳しさを増す従業員確保競争など、このエリアにおける潜在的なニーズに応えるべく今回の事業が計画されたと言える。
計画コンセプトは、「配送機能の拡充」「保管効率」「セキュリティ」「環境配慮・省エネ対応」「アメニティ・雇用強化」としている。まず、配送機能の拡充ではトラックバースへの接車40台分、敷地内待機スペース21台分を確保し、食料品や日用雑貨、通販関連商品などの多頻度配送に対応。
保管効率は、倉庫内梁下有効高5.5メートル以上の確保、11メートル×11メートルの柱スパンの採用で荷物の保管効率を高めている。さらに、車両出入口に管理ゲートを設置、監視カメラ・館内カードキー導入で高度なセキュリティ環境を構築。
倉庫内は全館LED照明を採用する他、物流施設の屋根を活用して太陽光発電システムを導入することで省エネにも配慮。施設内ワーカーのため、アメニティスペースとして、食事や休憩が出来るカフェテリアを設置計画。
計画概要は、敷地面積18,774.03平方メートル。延床面積41,905.34平方メートル。設計管理、株式会社フクダ・アンド・パートナーズ。施工、戸田建設株式会社名古屋支店。完成は2017年1月末を予定している。
(画像はプレスリリースより)
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野村不動産 ニュースリリース
http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2016021701027.pdf