春から解体工事スタート
東京都渋谷区「宮益坂ビルディング」の建替え事業協力者である旭化成不動産レジデンスは2月9日、入居者の退去など立て替え準備がほぼ終了したと発表した。今春に解体工事に着手し、2019年の完成を目指す。
「宮益坂ビルディング」は「渋谷ヒカリエ」に隣接する都心の一等地に立地しており、1953年に東京都が分譲した、日本初ともいえる分譲マンション。
地上11階地下1階建てで、当初はエレベーターガールが操作していた2基のエレベーター、セントラル方式の暖房、交換手による電話、ダストシュートやメールシュートなど、当時の最先端設備を備えた超高級マンションとして話題を呼んだ。
給排水管などの劣化が深刻な老朽化マンション
分譲開始時は1階が店舗、2~4階が事務所、5階以上は住宅だったが、60年以上が経過した現在、住宅部分の事務所化・賃貸化が進み、現在では区分所有者の大半が居住していない状況となっている。
建物の高経年化に伴い外壁や給排水管などの老朽化が深刻化しており、長年にわたって建替えの検討が行われてきたが、住民の合意がなかなか得られない、借地権や共用部の名義問題などの課題が山積みで、建替え決議が成立するまでに25年以上もの年月を要した。
都市部には「宮益坂ビルディング」のように立地条件に恵まれながらも、建替えの合意が得られず老朽化を重ねるマンションが多く存在することから、旭化成不動産レジデンスは今後も、
このような難易度の高いマンション建替えケースも含め、街の再生に尽力して参ります
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
と述べている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
旭化成不動産レジデンス株式会社
http://www.asahi-kasei.co.jp/press