一般廃棄物焼却施設を長寿命化
三菱重工環境・化学エンジニアリングは、1月14日、福島県いわき市から、一般廃棄物焼却施設「南部清掃センター」の基幹的設備改良工事を受注したことを発表した。
一般廃棄物焼却施設の改良工事は、近年、増加傾向。長寿命化及び温暖化対策を施すこと、さらに政府が交付金支援制度を創設したことで、さらに活発化することが見込まれる。
受注概要
今回受注した基幹的改良工事では、処理能力390トン/日のストーカ式焼却炉設備を改修。
具体的には、劣化した焼却施設の受け入れ供給設備、焼却設備、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備、通風設備、灰出し設備、給水設備、電気設備、計装設備などの更新等を行うことで、今後18年以上の長寿命化を目指す。
また、同社が特許を持つ「新燃焼制御システム」や、各機器に高効率モーターやインバータを採用することでCO2排出量を年間5.7%(350トン)以上削減し、温暖化対策にも貢献する。
なお、受注額は51億5,000万円(税抜き)、完成は2019年3月を予定している。
強みを活かした提案で受注拡大
同社の強みは、多数の実績に基づく、建設から運営まで含めた総合的ソリューションの提案力だ。
今後も、既存廃棄物処理施設の安定稼働、省エネ化、さらに維持管理費などの低減に向けたソリューションを積極的に提案することで、受注拡大に取り組む方針である。
▼外部リンク
三菱重工環境・化学エンジニアリング ニュースリリース
http://www.mhiec.co.jp/news/160114.html