AR技術で海洋工事をより安全に効率的に、東亜建設工業

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AR技術で海洋工事をより安全に効率的に、東亜建設工業

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2015年12月20日 22:00

長年培った技術の再構築
16日に、東亜建設工業株式会社は、拡張現実(Augmented Reality:AR)の技術を応用した水中可視化システム「Beluga-AR(ベルーガAR)」を開発した。同社は、19世紀初頭東京湾埋立工事の会社として、大きく成長を遂げ、1973年から、陸上土木・建築部門に進出。現在の東亜建設工業株式会社に名を改め、総合建設業を営んでいる。

この水中可視化システムの開発背景には、今まで、海洋工事における水中部の出来形管理や構造物の形状計測には、ナローマルチビーム測量が採用されていた。しかし、この技術ではナローマルチビーム測深機搭載の測量船の航行が不可欠であり、これにより得られたデータもノイズ除去や重ね合わせなどの解析作業を要し、リアルタイムの処理ができないという問題点があった。
水中可視化システムとは
そこで、拡張現実の技術に3Dソナーの映像と3次元モデルを組み合わせることにより、水中部のリアルタイムの計測を可能にし、さらに3次元での表現を可能にした。

下図のように、計測対象物に縦横128本のビーム照射を行う3Dソナーは、最大距離150メートルまでの計測ができる。ビーム幅は、2段階に切り替え可能。さらに、パンチルト装置(パン:水平、チルト:垂直)との併用により広域の可視化を実現した。
このパンチルト装置の角度情報を取り込むことにより、照射範囲外の状況を把握することが可能になった。実際に3Dソナーの視準している部分を最新情報、それ以外の部分を過去の残像として表示することにより、視野範囲が大きく拡大した。

また、自動ノイズ除去機能も搭載。水中のリアルタイムな作業状況を鮮明な3D映像で確認できる。図のように、3次元設計図面と重ね合わせることで、より水中の状況を的確に掌握する。これが、水中可視化システム「Beluga-AR(ベルーガAR)」の概要である。
今後の展望
このシステムの運用によって、潜水士の位置や作業状況の把握、さらに吊荷との接触事故など、潜水災害の防止にも寄与。作業効率や施工精度、潜水作業の安全性向上にも期待できる。

同社は、現場への導入により実績を積み重ねながら、CIMへの展開も視野に入れ、さらなる施工効率の向上と機能拡充に注力していく。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東亜建設工業株式会社 プレスリリース
http://www.toa-const.co.jp/company/release/2015/151216.html

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