清水建設JV ジャカルタMRT建設工事が最盛期を迎える

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清水建設JV ジャカルタMRT建設工事が最盛期を迎える

2015年12月20日 18:00

高度な建設技術と人材が海外事業を推進

清水建設、大林組、地元企業2社による共同企業体の清水建設JVは、インドネシアで「ジャカルタMRT南北線 CP104‐CP105工区」を建設中だ。

工事は、連日1000人を超える作業員を投入。進捗率も50パーセントを超え、2018年12月に完工予定。

この鉄道は、日本政府の円借款により、ジャカルタ市内の慢性的な交通渋滞の解消を目的に計画。市内を南北に走る総延長23.8キロメートルの鉄道が21駅を結ぶ。

東南アジアにおけるインフラ整備などの建設需要は、現在も高い。このため同社は、高度な建設技術が要求される大規模工事の受注と、人材育成を進め、2020年までに全社売上高の20パーセントを海外事業で担える体制を整える計画だ。

鉄道工事の概要

清水建設JVは、4つの地下駅舎と、これを結ぶ内径6.05メートル、延長2.6キロメートルの2本のシールドトンネルと、460メートルの開削トンネルから構成される工区を約194億円で受注。

シールド機によるトンネル掘削は、インドネシア初であり、現地の技術者や作業員はシールド工事の経験がない。そこで確実な技術移転を実施し、生産性を向上させることで、平均月進250メートルの達成を目標に工事を進めている。

また、上下12車線からなる繁華街の目抜き通り上に作業帯を設け、地下駅舎を地上から開削施工するため、約1年をかけて道路の車線配置を大幅に変更した。

地下駅舎はコンコース階とプラットフォーム階から構成。開削作業中の駅舎は、徐々に巨大な全容を現しつつある。

さらに、「地域貢献」のために、地元の技術者・作業員へのシールド技術の移転や、市民や学生を対象にした現場見学会などのイベントを開催。

目抜き通りにある青年の像を残したままでの直下の開削トンネル施工や、交通渋滞対策として大型車両の入退場時間の制限など、さまざまな取り組みも合わせて実施している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

清水建設株式会社 プレスリリース
http://www.shimz.co.jp/

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