既設高架橋の解体や撤去作業は困難
東急建設株式会社は12月14日、相模鉄道本線の星川・天王町駅付近連続立体交差工事にて、盟和工業株式会社と共同で製作した特殊降下機を使用したと発表した。なおこれによって、従来よりも大幅な工期短縮を実現した。
連続立体交差工事は、市街地のなかでの鉄道営業線改良工事である。軌道やホームを仮受けしながら、高架橋を解体・撤去し、その後高架橋駅舎を新設するというものだ。
一般的に既設高架橋の解体や撤去作業は、非常に難しい状況のなか高架橋躯体を分割し、仮受材や足場に影響を与えないようにクレーンやジャッキなどの重機等で慎重に降下・搬出しなければいけない。
特殊降下機を開発
そのため高架橋躯体については、小さく分割し重量1t程度以下にする必要があり、このことが工期に関する課題となっていた。
この課題を解決するために東急建設は、既設高架橋の仮受と大きなブロックで降下・搬出を行うことができる特殊降下機を製作した。
横梁・柱部についてはまず、固定式特殊降下機で横梁を仮受けした後、ワイヤーソー等で横梁と柱を高架橋から分離する。その次に柱部を撤去し、横梁を降下するという流れとなる。
鉄道営業線直下の解体工事において特殊降下機を使用することにより、安全で効率的な作業が行えるようになりこれによって工期も短縮することができるようになった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急建設株式会社 プレスリリース
http://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/900.html