タイ王国バンコク市にろ過膜を納入
東レ株式会社が12月1日、タイ王国バンコク市の膜ろ過水道浄水設備で使用する中空糸限外ろ過(UF)膜トレフィル(R)を受注したと発表した。納入は2016年中で、プラント稼働開始時期は2017年の予定だ。
この設備については三井物産とCh.Karnchang(チョーカンチャン)社が主要株主であるタイタップウオーター社によって建設・運営を行うことになっている。タイタップウオーター社は様々な有力膜メーカーの浄水膜を比較検討した結果、東レを選定した。
水問題が多い東南アジアで拡大していく予定
東レはこれまでに、シンガポールにて海水淡水化や下廃水再利用などRO膜による水処理施設への納入を進めてきた。今回タイで浄水設備向け大型案件を受注することによって、水道水の東南アジアでの水質向上ニーズに応えていくことにしている。
バンコク市の設備は1日110,000立方メートルの処理規模を持っており、タイにおいて飲料用途向けの大型膜利用型プロジェクトの先駆けとなる。
今後はタイ最大の河川であるチャオプラヤー川の水を「トレフィル」で処理することによって、水質問題で悩んでいるバンコク市民に高品質の水道水を供給していく。
タイでは飲料用途での大型膜式浄水プロジェクトへの導入が重要となっており、このプロジェクトで浄水膜を導入することにより、タイはもちろんのこと東南アジアの周辺国への採用拡大にも繋がると考えられる。
▼外部リンク
東レ株式会社 プレスリリース
http://www.toray.co.jp/news/environment