浄水膜とは

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浄水膜

厚生労働省令に定めた水質基準を満たすため、取水した水に含まれる無機物、有機物、細菌、ウイルスなどを分離するために使われる膜。膜分離技術は溶媒と溶質を分離する技術で、膜を介しての圧力差を駆動力としておこなう。分類としてはろ過になり、膜ろ過とも呼ぶ。常温以下の低温でもろ過できるため、熱によって変質しやすい医薬品や日本酒に適用できる。
膜ろ過は砂ろ過よりもろ過精度に優れており、ろ過膜には分離対象物によって、大口径ろ過(LP)膜、精密ろ過(MF)膜、限外ろ過(UF)膜、NF(ナノろ過)膜、逆浸透(RO)膜がある。
LP膜は水道水に含まれる病原性原虫を除去するための孔径1μm~10μm膜をいう。MF膜は分子量30万以上の物質を対象とし、孔径が数μm~0.1μm程度までの液体中に含まれる懸濁質、コロイド粒子、細菌および空気や各種ガスなどの気体中に浮遊する微粒子を分離・精製する。UF膜は0.001μm~0.01μmの孔径を有し、分子量300~30万が分離対象物質とする。細菌やウイルスの除去、たんぱく質や酵素などの除去、濃縮、人工透析などに使われる。RO膜は0.0001μm(=0.1nm)という超微細孔で、イオン類や低分子有機物の分離を行い、海水の淡水化に使われる。NF膜はRO膜とUF膜の中間の分離性能を持つ膜で、0.001μm(=1nm)サイズの分子が除去対象だが、低分子量の有機物には阻止できないものがあるが分子量数百程度の有機物はほぼ完全に分離できる。主に水の軟水化に用いられ、浄水の高度な処理、トリハロメタン前駆物質、周期物質などの農薬、合成洗剤などが分離する対象物質となる。

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