鹿島など1大学7企業で開発した「ECM(エネルギー・CO2・ミニマム)セメント・コンクリート」が、『平成27年度 地球温暖化防止活動 環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)』を受賞した。
これは環境省が、地球温暖化防止対策を推進する一環として、顕著な功績を残した個人や団体を対象に表彰を行うものだ。
同社の受賞は平成26年度の「CO2-SUICOMR」に引き続き2回目となる。
NEDOプロジェクトとして平成23年度から平成25年度まで実施した技術開発のテーマは、「省エネルギー革新技術開発事業/実用化研究/エネルギーCO2ミニマム(ECM)セメント・コンクリートシステムの研究開発」。
東京工業大学坂井悦郎教授の指導のもと、竹中工務店、鹿島、日鉄住金高炉セメント、デイ・シイなどと共同で取り組んできた。
ECMセメント・コンクリートは、製鉄の副産物である高炉スラグを60パーセントから70パーセント用いるが、セメント製造時のCO2を6割以上削減可能であり、かつ高品質なコンクリート構造体や地盤改良体を実現できる。
また、既に実際の工事に7件適用され、1,300トン以上のCO2を削減できた。これらの実績が高く評価され、今回の受賞につながった。
同社は、持続可能な社会に向けて果たすべき役割を、「鹿島環境ビジョン:トリプルゼロ2050」として策定し、その一つとして環境問題にも積極的に取り組み、CO2排出量削減活動を推進している。
今後も「ECMセメント・コンクリート」の普及拡大に努め、低炭素社会の実現に貢献していく計画だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/