日立造船は26日、マレーシアで初となるごみ焼却発電プラントを、同国Cypark Sdn. Bhd.(Cypark)より受注したと発表した。
日立造船は昨年4月にインドでのごみ焼却発電プラント建設工事を受注。また、ベトナムでもごみ焼却発電プラント建設の実証事業を実施するなど、アジアをはじめとする世界各地で830件以上のごみ焼却・発電プラントの受注実績を有している。
その同社が今回手掛けるのは、マレーシアのヌグリ・スンビラン州ポート・ディクソン市タナ・メラ地区に設置される、統合型ごみ処理施設内のごみ焼却発電プラントの建設および運転業務だ。
このプラントはストーカ式焼却炉となり、処理能力は1日当たり600t、発電出力は18,000kW。2018年1月の納入を目指して建設を進める予定となっている。
マレーシアでは経済発展と並行するかたちで、一般廃棄物の発生量増とそれに伴うごみの野積み・不法投棄等が喫緊の課題となっており、同国では政府主導で都市廃棄物管理の改革、ならびに再生可能エネルギーの導入へ向けた取り組みを進めている。
今回の統合型ごみ処理施設およびごみ焼却発電プラントもこうした流れの一環として設置されるもので、マレーシア政府が廃棄物処理や再生可能エネルギー等環境事業に携わるCyparkに施設の建設と運営を委託。日立造船は現地企業のKNM Process Systems Sdn Bhdとコンソーシアムを組み、Cyparkからプラントまわりの業務を請け負うかたちとなる。
日立造船ではプラントの運営を通じて都市ごみの衛生的かつ安全な焼却、ならびにマレーシア国内におけるエネルギー需要に寄与するほか、今後も海外での需要が高いごみ焼却発電プラント事業を推進していく考えだ。
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日立造船 新着情報
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