一般廃棄物焼却施設の改良工事
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社は11月4日、兵庫県西宮市より一般廃棄物焼却施設の改良工事を受注したと発表した。
今回は処理能力525トン/日のストーカ式焼却炉設備を改修。なおストーカ式焼却炉設備とは、耐熱金属の角材を並べた床の上で、廃棄物などの焼却対象物を突き上げ移動させながら燃焼させる焼却炉のことだ。
省エネ化を実現
この施設は1997年8月に三菱重工業の設計施工によって完成したものであり、ストーカ炉3基および関連設備で構成され、6,000kWの発電能力がある。
今回受注した焼却施設改良工事は、劣化した焼却施設の燃焼設備や燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備、通風設備、計装設備などを対象として、主要機器の更新と改造を行うものだ。
また三菱重工環境・化学エンジニアリングの技術である新EGR(排ガス再循環)低空気比燃焼システムを採用。同時に各種電動機をインバータ化することによって省エネ化を進める。
受注額は24億8,000万円(税抜)で、完成は2018年3月の予定だ。
今後はこれまでの実績をベースとして、既存廃棄物処理施設の省エネ化や安定稼働の維持・向上、さらに維持管理費などを含めた提案を積極的に推進していく。
▼外部リンク
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 ニュースリリース
http://www.mhiec.co.jp/news/151104.html