パテント・リザルトは11月4日、ゼネコン各社の「特許資産規模ランキング」を発表した。2014年4月1日から2015年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計したもの。
これによると「特許資産規模ランキング」の第1位は大成建設で、特許資産規模は6,972.2ポイント、特許件数は249件だった。第2位は鹿島建設の6,489.7ポイント。特許件数は170件となっている。第3位は大林組で、特許資産規模は6,158.9ポイント。特許件数は272件だった。
第1位の大成建設の特許で注目度が高いのは、「(早期強度を発現させるための)セメント組成物、セメント系マトリックス、繊維補強セメント系混合物及びセメント混和材」に関する技術。この特許は、PCTに基づく国際出願からの移行となっており、日本のほか米国にも出願されている。
第2位の鹿島建設は、鉄道総合技術研究所、複合技術研究所の3社で共同保有する「(鉄道線路を有する)既設橋梁の改築方法」への注目が集まっている。
第3位の大林組では、「大断面トンネルの構築工法」に関する技術への関心が高い。
また、上位10社のなかで前年より順位を上げた企業は、鹿島建設、清水建設、奥村組、五洋建設、熊谷組。特に奥村組は前年15位から、6位にランクアップ。大きく順位を伸ばしている。
パテント・リザルトではこれらのデータをCDに収録した「ゼネコン 特許資産規模ランキング」を、価格5万円で発売中だ。
(画像は、パテント・リザルトのホームページより)
▼外部リンク
株式会社 パテント・リザルトのニュースリリース
http://www.patentresult.co.jp/news/2015/11/genecon.html