繊維メーカーの開発素材で、耐震構造物が完成
小松精練は10月27日、旧本社棟で改築を進めていたファブリック・ラボラトリー「Fa-bo(ファーボ)」が完成したと発表した。建築面積959平米、総床面積2,873平米の社屋で、11月13日に落成内覧会が実施される。
小松精練は、石川県のファブリックメーカー。先端技術を用いてファッション素材のみにとどまらず、建築建材関連や医療関連などの資材からナノテクノロジー素材まで、幅広い分野で事業を展開している。

新たに完成した「ファーボ」は、従来のコンクリートや鉄骨といった建材のみに頼らず、炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」を採用したのが最大の特徴だ。
炭素繊維の強度な引張性能を生かし、外装・内装に用いることで、繊細な外観でありながら、構造面での補強効果にも優れる建築物が完成した。炭素繊維による耐震補強工法を用いた建築物は、世界初となる。
設計は、隈研吾氏
設計を担当したのは、サントリー美術館や歌舞伎座の建築などで知られる、隈研吾氏。施工は清水建設が請け負った。
隈研吾氏は、今回挑戦した新たな耐震工法について、
地震国日本での耐震補強は必要です。しかし鉄骨やコンクリートなど無骨なものばかりで、景観上大きな問題と感じています。今回は繊維を扱う小松精練らしく、建物がレースを纏っている様な涼しげなイメージに仕上げました。
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
とコメントしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
小松精練株式会社
http://www.komatsuseiren.co.jp/
小松精練株式会社のプレスリリース
http://prtimes.jp/11928.html