川崎重工、「ボーイング777X」向けの新工場を名古屋で建設へ

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川崎重工、「ボーイング777X」向けの新工場を名古屋で建設へ

2015年09月27日 12:00

「ボーイング777」に続き生産へ参画 2016年12月末竣工予定

川崎重工業株式会社(川崎重工)は24日、ボーイング社の新型航空機「ボーイング777X」の生産に関与する新工場の着工を発表した。延床面積約13,000平方メートルとなる工場を、川崎重工が愛知県に擁する名古屋第一工場北工場の敷地内に新設するもので、2016年12月末の竣工を目指して建設を進める。

川崎重工は1992年、名古屋第一工場で「ボーイング777」向け製品の生産を開始しており、今回はその後継機にあたる「ボーイング777X」のプロジェクトへ参画する形となる。新工場において、川崎重工は機体の前部胴体や中部胴体、主脚格納部に加え、後部圧力隔壁と貨物扉の生産を担当する。

工場新設に合わせ、新型設備を投入

新たに建設される工場において、川崎重工は新型の「スキン・スプライス・リベッター」を設置予定だ。これは胴体外板を継ぎ合わせて孔明け・リベット留めなどの締結を行う装置で、従来よりさらに複雑な部位の加工が可能になっているという。

また、加工可能範囲を拡大した新型の「フレーム・シアタイ・リベッター」もあわせて導入し、胴体部品と補強部品の締結に活用する予定だ。

効率的な生産を目指すとともに、生産体制全体の強化も図る

これらをはじめ、川崎重工では新工場へ高性能センサーを適用した検査装置、およびロボットによる先進的な生産設備など、新技術をふんだんに投入。生産プロセスの自動化を図ることで、効率的な生産を目指すとしている。

また川崎重工では今回、「ボーイング777X」のプロジェクトへ参画することを通じて最新の生産技術を導入することに加え、高品質な製品の提供と安定した生産活動の持続、ならびに民間航空機事業の発展・拡大へ向けても力を注いでいく方針だ。

(画像は川崎重工業株式会社Webサイトより)

▼外部リンク

 

川崎重工業株式会社 ニュース
https://www.khi.co.jp/news/detail/20150924_1.html

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