水力以外の発電所を建設
横河電機は、9月8日、ブラジル最大のバイオマス発電プラント向け「制御システム」を受注したことを発表した。
同国では水力発電が主な発電方法だが、近年の水不足を受け、電力供給が不安定なことから、水力以外の発電所建設が急がれていたという。
受注概要
今回納入が決まった「バイオマス発電プラント」は、現在、ボルト・エネルジーアスが、同国北東部バイーア州のサンデジデーリオに建設中だ。
このプラントは、燃料にユーカリを使った木質バイオマスを使用。発電ユニット3基、総出力15万キロワットの同国最大のバイオマス発電プラントと位置付けられている。
同社は、このプラント向けに、統合生産制御システム「CENTUM(R)VP」、安全計装システム「ProSafe(R)-RS」などを、仏アレバ傘下のアレバ・リニューアブルズ・ブラジルより受注。また、納入後はエンジニアリング、据え付け支援・試運転などを行い、2017年中頃、電力系統へ接続する計画だ。
南米の電力市場に注力
横河電機は、ブラジルで500以上の制御システムを納入してきた。
今後は、ブラジルのみならず、南米諸国での電力分野・再生可能エネルギー分野において積極的に事業を拡大展開していく方針だ。
▼外部リンク
横河電機 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/cp/press/2015/