ハット形鋼矢板+H形鋼工法
新日鐵住金株式会社は、西松建設株式会社とBACHY SOLETANCHE SINGAPORE(バッシー ソレタンシュ シンガポール)社とジョイントベンチャーによって建設が行なわれている、シンガポール陸上交通庁発注の地下鉄Thomson−East Coast LineのGardens by the Bay駅舎建設工事の仮設土留め壁向けにハット形鋼矢板とH形鋼約2千トンを納入した。

安定性と設計の最適化を実現
この工法を採用することのメリットとしては、高い性能を持ち二つの部材を溶接して組み合わせ合成構造化することによって擁壁の安定性と設計の最適化を実現した。
また1枚あたりの幅が900mmと幅広であり、そのうえ事前に溶接で一体化させた後に打設することができるため、これまでの工法と比較すると打設回数を削減することが可能だ。
先端閉塞が起こりにくい形状にもなっているため、スムーズに打設することができる。また従来工法と比較すると、地盤との接触面積が小さく地盤改良が実施された場合でも簡単に引き抜くことができる。
新日鐵住金の工法はハット形鋼矢板とH形鋼を溶接で一体化させた、高剛性で高効率な組み合わせ鋼矢板工法だ。この工法はこれまでに、海外の河川護岸や港湾岸壁などのプロジェクトにおいて本設構造物として採用されている。今回は初めて仮設土留め壁としてMRT工事に採用されることになった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20150903_100.html