大型建物に使われてきた「TOFT工法」の適用範囲が拡大
竹中工務店は9月1日、液状化防止に効果を発揮する「TOFT工法」の性能評価で、一般財団法人ベターリビングから一般評定を取得したと発表した。
一般評定の取得によって建築確認や検査時の審査が簡略化されるため、幅広い建築物に簡単に適用できるようになった。
「TOFT工法」は竹中工務店が1980年代後半に開発した、液状化対策のための工法。
軟弱地盤にセメント系固化材を混ぜ込んだ改良壁を地中に格子状に埋め込むことで、液状化の原因となるせん断変形を抑え、液状化の発生を防ぐ。振動・騒音が少ない工法のため、市街地などでの施工に適している。

コスト削減、設計期間が短縮できる「TOFT工法」
今回の一般評定の取得に当たっては、改良壁の最適な間隔や強度を各地盤の条件から算定する設計法の精度と、地震応答解析が同等となるようにした。
この算定方法を用いれば、地震応答解析の実施や性能評価の審査にかかる費用及び、設計期間が低減できる。
竹中工務店ではこれまで、約70件の建築工事に「TOFT工法」を適用してきた。今後は主に軟弱地盤の液状化対策や、災害時のBCP対策が必要な中規模建物へも適用を拡大する方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店のニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2015/09/01/index.html