熊本県公共関与管理型最終処分場建設工事
鹿島は熊本県公共関与管理型最終処分場建設工事にて得たノウハウを活かして、周辺環境に配慮した安全性が高い最終処分場の実現を目指し積極的に提案していく。
最終処分場の建設について環境保全はもとより周辺環境へ配慮し、地域に受け入れられる施設とする必要がある。この処分場の周辺地域では井戸水が生活用水として用いられていることから、住民の方々は地下水が汚染されるのではないかという不安がある。この不安を改善できる建設・運営が求められていた。
漏水を未然に防止可能
クローズド型最終処分場には覆蓋と呼ばれる大きな屋根が必要なのだが、鹿島は屋根を支える柱を底面部に配置すると遮水上の弱点になることに着目した。
そのため大屋根を大スパンのトラス桁と外殻構造とすることで、中柱の本数を減らし斜めの中柱とすることで底面部から柱をなくし遮水性を向上させた。
これまで浸出水は、地山内に埋設された導水管によってマンホール状の集水ピットへ集められていた。しかし漏水の発見が遅れたり、導水管の補修が難しいなどの課題があった。
そのため集水ピットを法面部に沿わせる形として内部に階段を配した構造とすることによって、点検が容易となり補修等の維持管理により漏水を未然に防止できるようになった。
今後工事で得たノウハウをさらに発展させ、鹿島の技術として積極的に提案していくことにより持続可能な循環型社会を構築していく。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201508/31c1-j.htm