薄板軽量形鋼造告示の改正により4階建てが可能に
新日鐵住金株式会社は、NSハイパーツ株式会社と共同で新たに「NSスーパーフレーム工法」開発した。スチールハウスの構造用面材として重要な「高強度の耐力壁」には、名古屋工業大学の小野徹郎名誉教授、佐藤篤司准教授の協力も得たという。
これにより4階建て「構造評定」を一般財団法人日本建築センターより取得し、同工法を適用した国内初となる社宅物件を建設中だ。
施工期間の短縮と土地の有効活用
耐力壁は、従来の窯業系面材から鋼板面材に変更。この高耐食性めっき鋼板にバーリング孔加工を施し、地震エネルギー吸収能力を向上させた。また、壁と床の「接合金物」には、鉄系鋳造品を使用。
スチールハウス工法の強みである「短期間での現場施工」に加えて、従来よりも土地効率の高い建物の提供が可能となった。
同社では、老朽化した社宅(24戸×4棟)をスチールハウス工法で建て替え中だが、この内の1棟に新しい「4階建て」を採用。全戸南向きの配置など土地の有効活用が実現できた。
今後は、老朽化による建て替え時期を迎える企業の社宅などや、年々増加が予想される老健施設などの建物や公共住宅をターゲットに提案を行う。
更に、同社とNSハイパーツは、この耐力壁を用いた天井高の高い平家構造の「構造評定」も取得。これにより、壁高さ4.5m、1区画1000平方メートルまでの大空間の設計が可能だ。今後は「NSスーパーフレーム工法」の店舗向けの提案も行う計画だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/