カナダで実証事業を開始
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、7月21日、カナダのオシャワ電力と共同でスマートコミュニティ実証事業を実施することで合意し、7月17日に基本協定書(MOU)を締結したことを発表した。
事業概要
今回導入するシステムには、日本独自の技術を採用。1つの蓄電インバータで太陽電池と蓄電池の両方を制御可能なうえ、逆潮流も防ぐ制御機能も備えているのが特長だ。
具体的には、田淵電機を委託先として、2015年度から2年間、同市内の30戸の家庭にハイブリッドインバータシステムを設置。停電時の非常用電源として活用するとともに、電力会社による系統への遠隔出力制御を行うことでより高度な系統安定化を実現する。
これにより、深夜電力を蓄電池に蓄え、日中に放電利用するピークシフトが可能になるという。
世界でのビジネスモデルを検証
カナダのオンタリオ州オシャワ市では、凍害等により年間を通じて200回を超える停電が発生しており、安定的な電力供給が大きな課題。一方、オンタリオ州は、2009年に北米で初めて固定価格買取制度を導入するなど、再生可能エネルギー導入に向けた取り組みを推進している。
NEDOは、今回の実証事業の実施を通じ、ビジネスモデルの検証をすることで、世界の寒冷地、電力不安定地域への市場参入、ビジネス展開をめざすかまえだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100412.html