新しい洋上風力発電システム
日立製作所(以下、日立)は、6月30日、NEDOが実施する、「次世代洋上直流送電システム開発事業」の委託先に選定されたことを発表した。
日本政府は現在、再生可能エネルギーのひとつとして、洋上風力発電の導入を推進しており、その送配電システムの強化や低コスト化等の研究開発促進に力を注いでいるところである。

事業概要
この事業の目的は、大規模洋上風力発電システムの設置に際し、沿岸部での制約の多い送配電システムに合う、様々な接続技術を開発することだ。
日立では、2020年までの5年間、洋上風力発電の拡大の可能性を探るため、風況データ等を収集・整備し、風況マップの作成と検討を進める。
また、大容量送電システムに接続する場合に想定される様々なケースを比較検討し、高周波変圧器の試作を通じて、高周波変圧器の設計・製造の具体的な課題を探るうえ、互換性を確保した高圧直流送電技術の開発をする方針だ。
日本の電力ネットワークに貢献
近年、風力発電は、洋上で稼動することを想定し、着床式および浮体式双方の事業化に向けた発電プラントの実証研究が進められており、発電だけでなく、送電まで含めた総合的なシステムの開発が不可欠となっている。
なお、日立は、今回の事業を通じ、高圧直流送電システムの研究・開発を加速させるとともに、日本の電力ネットワーク強化に貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/