カタールのインフラ需要に対応
三菱商事は、5月25日、東京電力との共同出資会社「K1 Energy」と、カタール電力・水公社(以下、KAHRAMAA)との間で25年間にわたる長期売電・水契約を締結することに合意したことを発表した。
カタールは、埋蔵量世界3位の天然ガスの生産・輸出に支えられ、現在も安定的な経済成長を維持。今回のプロジェクトは、今後も見込まれる電力需要、造水需要の増加に対応するための「国家プロジェクト」と位置付けられている。
プロジェクトの概要
まず、「K1 Energy」は、カタール発電造水会社、カタール国営石油会社ならびにカタール財団と共同で「事業会社」を設立し、KAHRAMAAと正式契約を締結する。
「事業会社」は、カタールの首都ドーハから20キロメートル南の地点に、天然ガス火力発電所(天然ガスコンバインドサイクル発電、240万kW)と海水淡水化設備(逆浸透膜及び多段フラッシュ造水、日量59万立方メートル)を建設、保有し、25年にわたって運転する計画だ。
なお、2017年より、KAHRAMAAに売電、水の供給を開始する予定である。
発電・造水事業をグローバル展開
三菱商事は、今回のプロジェクトを通じ、同国インフラの安定供給に貢献する考えだ。
また、今後も中東をはじめ、グローバルに発電・造水事業を推進し、世界各地の電力需要・水需要の増加に対応していく方針である。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三菱商事 ニュースリリース
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/
東京電力 ホームページ
http://www.tepco.co.jp/index-j.html