環境にやさしいコンクリートで受賞
大林組は、5月1日、「混和材を高含有した低炭素型のコンクリートの開発」が、2015年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞したことを発表した。
なお、この技術においては、廃棄物処理施設の機械基礎をはじめ、これまでに約4万5000立方メートルが適用されている。
クリーンクリートの概要
今回受賞に至ったコンクリートは、「クリーンクリート」と呼ばれる環境配慮型の先端材料だ。
コンクリートの構成材料である結合材のセメントの70%を、製鉄所の副産物として発生する、高炉スラグ微粉末などの混和材に置き換えることで、一般的なコンクリートと比べて、CO2排出量を60%~80%削減する。
また、セメント使用量を減らしても一般的なコンクリートと同等以上の強度を確保できるという特長があるうえ、セメントによる反応熱を抑え、温度上昇に伴うコンクリートのひび割れの発生を防ぐという。
環境に貢献する技術開発を推進
文部科学大臣表彰の中でも、科学技術賞(開発部門)は、社会経済や国民生活の発展向上などに貢献し、実際に利活用されている画期的な研究開発や発明を対象に贈られるものだ。
大林組は、今後も日本における科学技術水準の向上をめざし、環境に貢献する技術を開発していく方針である。
(画像は最新情報より)
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