耐酸性能に優れた新材料による歩道修繕工事
西松建設株式会社は、2015年4月23日に新材料ジオポリー(低炭素型新材料)を用いたブロックを公共工事で使用した。現場は大分県別府土木事務所管内の歩道修繕工事。
施工概要
施工箇所である国道では、土壌が強酸性のため、酸によりコンクリートが劣化。そこで耐酸性の優れるジオポリーを歩道の延長約36mに渡り施工。ジオポリーは、JIS A 5371に準拠したプレキャスト無筋コンクリートで、長さ600㎜、高さ250㎜、重量65kgである。
低炭素社会を目指して
セメントを用いない低炭素型新材料(ジオポリマー)は、低炭素社会づくりにおいて世界的に注目される有望な新材料だ。同社はこれまで日本興業(株)、大分工業高等専門学校 一宮一夫 教授、山口大学 池田攻 名誉教授とともに産学共同の研究開発を推進。成果である新材料によるブロックを開発しジオポリーと命名し、実証試験を重ね、今回の初施工となった。
ジオポリマーへの期待
ジオポリマーは、酸に対する抵抗性が高く、耐火性能に優れ、圧縮強度はセメントコンクリートと同レベル。セメントで構造物を建設する場合に比べ、CO2を80%程度削減できる。元となる材料は産業副産物の有効利用になる等優れている。同研究開発グループでは、今回の実績から更にジオポリマーの特長を有効活用する開発を進め、インフラ設備の耐久性向上を目指す。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
西松建設株式会社
http://www.nishimatsu.co.jp/