200人以上が働く建物のZEB化は、国内では初めて
大林組技術研究所の本館テクノステーションが、2014年度の1次エネルギーの消費量ゼロを達成し、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化に成功した。大林組が4月14日に発表した。
大林組はZEBの実現に向けて、環境配慮などの研究を行う本館テクノステーションを2010年に建設。以来、CO2排出量の削減に関する研究を進めてきた。
新手法の導入で効率的な省エネを実現
2014年度は、新たに再生可能エネルギー発電設備を追加するなど新手法を導入。その結果、景気回復などで業務時間が増えたにもかかわらず、エネルギー消費量を2013年度より少なく抑えることに成功した。
社員食堂など一般的なオフィスとしての設備を備え、200人以上が働く建物でのZEB化は、国内では初となる。
今回、ZEB化に成功したのは、新たに導入した3つの手法が効果を発揮したためだ。
1つ目は、空調・給排水・照明機器の制御効率を高める手法。2つ目は、コージェネレーションシステムで回収した排熱の有効利用。そして3つ目は、敷地内建物の上部空間を利用した再生可能エネルギー設備の導入である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20150414_1