約240億円で7校を建て替え
鹿島建設は3月27日、英国現地法人カジマ・ヨーロッパが「ハートフォードシャー、ルートン、レディング地区学校PFIプロジェクト」の契約を締結したと発表した。
ロンドン近郊の7校の老朽校舎を、同一の敷地内で建て替えを行い、新校舎の建物維持管理を25年間行うPFI事業で、建設工事費など総事業費は約240億円。2016年秋ごろの完成を目指す。
カジマ・ヨーロッパは、PFIの事業会社となる特定目的会社を設立し、竣工までのプロジェクトマネジメントと竣工後のアセットマネジメントを行う。なお、建て替え工事は英国大手ゼネコンのインターサーブ社が請け負う。
英国の新制度PF2による公共事業
このプロジェクトは、英国政府がPFIの抜本改革として進めてきた新たな改革スキーム「PF2(Private Finance Two)」の2事例目となる。
これまてのPFIは、民間企業が出資した特定目的会社が銀行融資を受けて資金を調達していたが、PF2では資金調達の透明性を確保するめために公共セクターもマイナー出資を行って、特定目的会社の設立に参画する。
また、公共セクターが入札によって選定したファイナンス企業体から資金調達を行うなど、新たな制度が導入されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201503/27a1-j.htm