パーム油廃液処理事業を拡大
クボタは、3月19日、バイオガスを用いた発電事業をマレーシアにて開始することを発表した。
現在、マレーシア、インドネシアの重要輸出産品であるパーム(あぶらヤシ)油の製造工場から排出される廃液は、ため池で処理されることが多い。
近年、環境保全要求の高まりを背景に、生産者側は、パーム油廃液のバイオガス回収設備と排水処理設備を導入し、環境保全対策に取り組む姿勢を見せているという。
プロジェクトの概要
2013年7月、マレーシアでパーム油製造販売事業を行うSUL社は、売電を目的としてSPC(特定目的会社)である「BIOGAS SULPOM SDN. BHD.」を設立。今回、このSPCにクボタは49%を出資する意向だ。
具体的には、SPCにて、パーム油搾油工程で発生する廃液から回収したバイオガスを使用して発電し、売電。売電収入により、パーム油廃液処理設備導入の初期投資を回収するスキームを提案していく計画である。
今後の展望
クボタは、今回のプロジェクトを通じ、パーム油製造企業の環境保全対策および、再生可能エネルギーを活用した環境保全活動を推進していく。
今後、プラント建設から運転・維持管理まで一括受注できる体制を整え、アジアにおけるバイオガス事業の展開を加速していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
クボタ ニュースリリース
http://www.kubota.co.jp/new/2015/15-14j.html