政府系投資会社と合弁会社設立
JFEスチール株式会社はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国に、UAEアブダビ首長国100%出資の政府系投資会社General Holding Corporation PJSC/SENAAT、伊藤忠丸紅鉄鋼と合弁で石油やガスの輸送に使う大径溶接鋼管の製造工場を新設し、4月に合弁会社AL GHARBIAを発足すると発表した。
産油国に鋼管を販売
新工場は同国内KIZAD工業団地内に建設され加工前の厚板を日本から輸出し、現地で溶接などをして大径(直径18~56インチ)の鋼管を製造する。大径溶接鋼管は原油や天然ガスの輸送用パイプラインとして使われる。
今後も堅調な生産量が見込めるUEA、GCC諸国(UAE、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、カタール、オマーンの6カ国)など産油国に販売する。
厳しい価格競争
UAEは鋼管を日本や欧州、インドから輸入している。JFEスチールは輸送費が安い厚板を輸出して現地生産に切り替えることで価格面で優位に立って収益拡大を目指す。
アブダビ産業協力プロジェクト
このプロジェクトは一般財団法人中東協力センターの「アブダビ産業協力プロジェクト」の支援を受けたもので総投資総額は約3億ドル(約360億円)、生産能力は年間24万トン予定。2018年10月の生産開始を目指す。
▼外部リンク
JFEスチール株式会社
http://www.jfe-steel.co.jp/