住友理工は2月25日、東京ビッグサイトにて3月3日から6日まで開催される「第21回建築建材展2015」にブース出展を行うことを発表。なお、この展示会は最新の各種建材や関連製品、サービスを紹介する国内有数の建築総合展である。
同社の出展ブースは、「耐震・制震・免震ゾーン(東6ホール)」である。そこに、特殊粘弾性ゴムで地震の揺れを吸収する木造住宅用制震システム「TRC ダンパー」を展示する。
展示品の「TRC ダンパー」の仕組みは、内蔵された特殊粘弾性ゴムが伸び縮みすることで、地震エネルギーを熱エネルギーに瞬時に変換・吸収し、住宅の揺れを抑えることができる。さらに、温度変化にも強く、時間経過による変化が少ない、メンテナンス不要で効果も持続する。そのため、新築はもちろんリフォームにも適している。
「TRC ダンパー」は、地震時に木造住宅の損傷を低減する制震装置。この装置は、同社が世界トップシェアを誇る自動車用防振ゴムで培った技術を応用した、世界最高水準の制震ダンパーである。
地震対策としては、耐震、免震という言葉がよく聞かれる。それに対し、今回の制震は揺れに対し反発するのではなく、揺れを吸収するという技術である。そのため、耐震に比べ建物に対するダメージの蓄積が少なく、余震などのくりかえしにも効果が期待できる。
さらに、建物の土台に設置する免震と比べ、低価格で住環境の制限を受けないため、設置が容易である。地震大国であるわが国にとって、制震技術が地震対策の3本目の柱となることは間違いない。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
住友理工プレスリリース
https://www.sumitomoriko.co.jp/pressrelease/2014/n51910198.pdf
TRCダンパー 電子カタログ
http://www.sumitomoriko.co.jp/catalog/pdf/TRCDamper2.pdf