今月19日アイシン精機は、ブレーキ子会社「アドヴィックス」の新工場着工を発表。この発表は、昨年11月末にトヨタ自動車の関連会社、株式会社アドヴィックス、アイシン精機株式会社、株式会社デンソー、住友電気工業株式会社、トヨタ自動車株式会社の5社との合意によるものである。
新工場の所在地は愛知県半田市日東町、アイシン精機半田工場に隣接しており、建屋面積は37,600平方メートル(延べ床面積)、建設投資額は約110億円である。
アドヴィックスは2001年7月設立以来、トヨタ自動車グループのブレーキシステム・ブレーキ部品の開発、生産、販売を手掛けてきた。今回の合意は、現在のアイシン半田工場ならびにデンソー大安製作所の制御ブレーキの生産機能を、段階的にアドヴィックス半田新工場へ移管することが目的である。
同社が開発するブレーキシステムは、「安全」「快適」「環境」という視点で開発されており、安全性に於いてはアンチロックブレーキシステム、ブレーキアシスト、エレクトロニックスタビリティコントロール(横滑り防止装置)といった技術がある。
さらに、快適性に於いてはアダプティブクルーズコントロール、トラクションコントロールシステムという技術、環境性に於いては回生協調ブレーキシステムという技術があり、多様化するお客様のニーズに配慮している。
新工場で予定されている製品は、横滑り防止装置、回生協調ブレーキ、ハイドロブースター等のブレーキシステムで、アドヴィックスが開発を、アイシン半田工場とデンソー大安製作所が生産を主に担っていた。
そこで新工場の建設により、同社に開発から生産、販売まで一貫した機能を持たせることができる。よって専門性を高め競争力を強化する狙いがある。完成は、2016年1月の予定。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
アイシン精機 ニュースリリース
http://www.aisin.co.jp/news/2015/010242.html
アドヴイックス ニュースリリース
http://www.advics.co.jp/jp/news/press/2014/141128.html