高分子ピエゾ漏水検知システムを開発
積水化学工業株式会社の環境・ライフラインカンパニーが、「高分子ピエゾ漏水検知システム」による水道管等の漏水調査事業を開始した。
高分子ピエゾ漏水検知システムは積水化学工業が独自に開発した技術によって、これまでの調査手法では難しかった管種にも対応し、わずかな漏水の発見や位置の特定などが可能となる。
わずかな漏水でも位置の特定が可能に
「高感度センサー」の対象管路は水道管、工業用水、消火管等の圧力管路だ。計測方法は埋設管の露出部2点に高感度センサーを設置し、無線機で振動データを収集する。そのデータを解析することによって漏水の有無や、漏水箇所を特定する。
「解析技術」の調査環境は、交通量の多い時間帯や幹線道路のそばであっても漏水音を高度に識別することが可能だ。それ以外にも河川や公道下、軌道下等の地上に障害物が存在する場合や、埋設された管路にも対応する。
水道管路は法定耐用年数が40年と定められているのだがそれを超えているものも多く、老朽化によって全国各地で漏水被害が発生している。
水道管路からの漏水は水資源の損失ということと、道路の冠水や周辺地域の浸水等大きな被害をもたらす恐れがある。
このような被害を防ぐために積水化学工業では樹脂製の水道管路や、中口径の金属管路等の幅広い管種・口径に対応。わずかな漏水でも位置の特定ができる、漏水検知システムを開発した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
積水化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/news/2015/1258210_23166